- 初出誌
- 『りぼんデラックス』1976年秋の号 p381~443(62p)
- あらすじ
- パスケ部のエース潮とちまちま可愛い実野(みの)は恋人同士。実野はひたすら潮のためにつくすが、それが湖には耐えられず、「望んでいたのはおれに従属する君ではなく、対等な人間としての君だ」と言う。ショックをうけ、沈む実野に九条寺が、音楽部の入部を誘う。きびしい歌の練習の中に自分の甘さをみつけ、実野はそれを克服し、更に歌への情熱が増してゆく。そうしてだんだんと人間として成長してゆく実野と、いつもそばにいる九条寺を見て、潮は、確かに自分の望んだ通りになってゆくのだが、それでも複雑な思いにとらわれる。それを勘違いしたパスケ部員が、九条寺に制裁を加える。止めに入る潮。そして九条寺の口から実野への想いを聞かされる。(『増刊ぱふ』1986年vol.2より)
- 収録書籍
- 「秋の終わりのピアニシモ」1977年5月10日 集英社(りぼんマスコットコミックス)